2021年12月
加齢医学研究所(旧 抗酸菌病研究所)は1941年12月15日に設置され、今年で創立80周年を迎えました。
記念として、これまでに陽光桜の植樹とホームページのリニューアルが行われています。
新しくなった加齢研ホームページはこちらです。
加齢研ナビで各研究室が紹介されていますので、ぜひ御覧ください。
2021年12月16日
魏教授が第18回日本学術振興会賞(JSPS PRIZE)を受賞されました。
日本学術振興会賞は、創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を見い出し、早い段階から顕彰することで、その研究意欲を高め、研究の発展を支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的に平成16年度に創設された賞です。
魏教授は「RNA修飾の高次生命機能制御における意義、疾患との関連の解明とその臨床応用(Exploring the Role of RNA Modifications in Health and DIsease)」の研究業績が評価されて受賞となりました。
魏先生のコメント
「これまでご指導いただきました多くの先生方のお陰で受賞に至り、この場を借りて厚く御礼申し上げます。今後もRNA修飾の切り口から疾患の原因解明と治療に向けて精進いたします」
詳細はこちらです。
東北大学ホームページの掲載記事はこちら。
ご推薦いただきました日本RNA学会のお知らせはこちらです。
2021年12月9日
第20回日本ミトコンドリア学会年会で、魏教授がシンポジウムS2-3「ミトコンドリアを介した脂質代謝研究の最前線」で講演されました。また、松田が一般講演を行いました。
学習院大学とオンラインのハイブリッド開催の学会でした。
2021年11月30日~12月2日
第6回Mitochondrial Medicine -Therapeutic Development国際学会で、当研究室の谷が講演しました(オンライン開催)。
タイトルは「Generation of novel trans-mitochondrial mice carrying mtDNA with a point mutation in tRNALeu(UUR) gene」です。
詳細はこちらです。
2021年11月15日~19日
魏教授がCold Spring Harbor Asia (CSHA) meeting 'Mitochondria and Metabolism in Health and Disease'で講演しました(hybrid開催)。
詳細はこちらです。
2021年11月12日
魏教授が東京都立大学主催のセミナー講演を行いました(zoom開催)。
タイトルは、「RNA修飾による生命機能制御」です。魏先生の母校での講演ということで、昔の思い出話や後輩に向けた熱いメッセージもありました。
お招きいただいた久永先生、安藤先生に感謝申し上げます。
2021年11月3日~5日
第94回日本生化学会大会で、魏教授がシンポジウム「RNAとRNPの特異的修飾による発現制御機構と生理機能」で講演されました。
また、魏教授がシンポジウム「多面的ミトコンドリア機能による生命機能制御」をオーガナイズしました。
当研究室の小川はポスター発表を行いました。
左図は質量分析を用いて解析した、血清中の修飾ヌクレオシドです。
2021年10月1日
RNA修飾の網羅的解析法に関するプロトコール論文が、STAR Protocols誌に掲載されました。
RNA上に存在する修飾解析はもちろん、細胞外液として血清中や尿中、さらに眼房水中にも存在するRNA由来の代謝産物「修飾ヌクレオシド」の測定についても網羅した論文となっています。
詳細はこちらです。
2021年9月1日
基礎医学修練で3名の医学科3年生を受け入れています。日々の実験・研究はもちろん、セミナーへの参加・論文抄読会を通じて世界の最先端の研究トピックに触れてもらっています。
約3-4ヶ月と短い間ですが、よろしくお願いいたします。
2021年7月20日
魏教授が理研横浜研究所生命医科学研究センター(IMS)主催のセミナー講演を行いました。
タイトルは「RNA epitranscriptome and extracellular signaling」です(Zoom開催)。
2021年7月3日
東北大学全学教育科目「基礎ゼミ」を担当しています。
基礎ゼミは、「高校での学び」から「大学への学び」への学びの転換を図り、研究の導入を行うことを目的として、文系も理系も混合した東北大学の新入生を対象とした授業です。
2021年3月29日
熊本大学との共著論文「Loss of Ftsj1 perturbs codon-specific translation efficiency in the brain and is associated with X-linked intellectual disability」がScience Advances誌に掲載されました(東北大学プレスリリース)。
X染色体連鎖性精神遅滞(X-Linked Intellectual Disability、以下、XLID)の原因遺伝子の1つであるFTSJ1遺伝子が、transfer RNA(tRNA)のメチル化酵素であることを突き止め、この酵素の欠損によってタンパク質翻訳の効率が低下し、記憶・学習が低下するというXLIDの発症メカニズムを突き止めました。
2021年2月24日
1月にMol Cell誌に掲載されました論文「N6-methyladenosine (m6A) is an endogenous A3 adenosine receptor ligand」が、Nature Chemical Biology誌のResearch Highlightとして取り上げられました(タイトル:Modified signals)。
2021年1月20日
論文「N6-methyladenosine (m6A) is an endogenous A3 adenosine receptor ligand」がMolecular Cell誌に掲載されました(東北大学プレスリリース)。
修飾されたRNAが代謝されるとその産物として修飾ヌクレオシドが生じますが、その意義については不明でした。本研究では生理活性を持つ液性因子としてRNA由来の修飾ヌクレオシドが重要な役割を担うことを新しく提唱しました。
修飾ヌクレオシドの中でも特に、m6A(N6-メチルアデノシン)という修飾アデノシンが、未修飾のアデノシンの10倍以上の強力な活性を持ち、アレルギーや炎症といった免疫応答に関わっていることを明らかにしました。
本研究は熊本大学、東京大学の先生方との共同研究の成果であり、各大学のプレスリリースでも発表されました。
また、日本経済新聞に取り上げられました。
細胞外における液性因子としての修飾ヌクレオシドの研究は、まさに始まったばかりです。
本研究を皮切りに、RNA修飾の包括的な理解が進み、様々な疾患の原因解明や治療開発へ繋がるよう、これからも精力的に研究を続けていきたいと思っております。
プレスリリースの詳細はこちらです。
2020年8月
Review論文「Posttranscriptional modeifications in mitochondrial tRNA and its implicaton in mitochondrial translation and disease」がThe Journal of Biochemistry誌に掲載されました。
これまで発表してきた知見を踏まえ、ミトコンドリアの複雑なRNA修飾機構とミトコンドリア病発症についての総説です。
詳細はこちらです。
2020年5月
神戸大学との共著論文「GCN2 regulates pancreatic β cell mass by sensing intracellular amino acid levels」がJCI Insight誌に掲載されました。
本研究中では膵β細胞のアミノ酸の質量分析を行いました(熊本大学在籍中)。
詳細はこちらです。
2020年4月9日
論文「FTO Demethylates Cyclin D1 mRNA and Controls Cell-Cycle Progression」がCell Rep.誌に掲載されました。
m6A脱修飾酵素でありますFTOがCyclin D1を標的として細胞周期をコントロールすることを示した論文です。
詳細はこちらです。